すねる

スナフキンが旅に出てしまった。

「スナフキンに会いたいなー」

私はスナフキンがテントを張っていた場所で

そうつぶやいた。

「ミク、そうすねないの」

「そうよ。

今度会ったら告白すればいいじゃない」

私がスナフキンに片思いをしていることを知っている

フローレンとミイはそう言った。

「そんな勇気出ないよ」

「あ!スナフキン!」

突然ミイがそう叫んだ。

慌ててミイが指差した方向を見ると

確かにスナフキンが歩いてくる所だった。

「やあ、ミク!

フローレンとミイもただいま」

「おかえりなさい、スナフキン」

私はドキドキしながらそう言うのが

やっとだった。

「二人がいるけれど、まあいいか。

ミク、僕は旅をして

君に告白する勇気を見つけたんだ」

「え?」

一気に言うスナフキンに

私は驚いた。

「好きだよ、ミク」

スナフキンがそう言うと

フローレンとミイが歓声を上げた。


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