心配

※「それでも行くよ」の続きです


スナフキンはミクにお粥を持ってきた。

「ムーミンママが作ってくれたよ。

少しでも食べて」

「スナフキン…ありがとう」

ミクは起き上がってお粥を受け取った。

「自分で食べられる?」

「うん、大丈夫」

ふーふーと冷ましながらお粥を食べるミクを

スナフキンはじっと見守っていた。

「スナフキン…」

「ん?」

「本当にありがとう。

私伝染病ではなかったけど

熱がうつるかもしれないのに…」

スナフキンは無言でミクに

一瞬だけキスをした。

「え?」

「たとえ病気がうつったとしても

僕は君のそばにいるよ。

だから君は自分の心配だけしてね」

「…ありがとう」

ミクは何度も

ありがとうと言っても足りなかった。


しおりを挟む