好きって言っていいかい?

「スナフキン、何しているの?」

テントの縄を見ているスナフキンに

ミクが聞いた。

「テントの点検だよ。

うん、大丈夫そうだ」

そう説明するスナフキンの横に

ミクは立った。

「それよりミク、いい所に来たね」

「え?」

「君に話したいことがあるんだ」

そう言ってスナフキンは

岩に腰かけた。

「何かな?」

ミクの鼓動が少し速くなる。

「僕は旅人なんだ。

旅をしていると自分らしくいられる。

一生恋はしないかもしれないって

思っていたんだ。

でも気がついたら君を見ていた」

「スナフキン…」

「ミク、好きって言っていいかい?」

スナフキンは心を込めて告白した。

「もちろんだよ。

私もスナフキンが好きだよ」

その言葉は自然とミクの口からこぼれた。


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