ホワイトデー
「はい、ミク」
テントの前でミクとのんびり過ごしていた
スナフキンは一度テントに入り
小さな袋をミクに渡した。
「え?」
「今日はホワイトデーなんだよ」
「でもバレンタインの時は冬眠していたから…」
ミクは遠慮がちにそう言った。
「いいんだ。
いつも君にはお世話になっているからね。
ちゃんと幸せをもらっているお礼だよ」
「スナフキン、ありがとう」
ミクは小さな袋を受け取った。
中を見るとクッキーが入っている。
「一緒に食べよう?」
「そうだね」
二人はクッキーを分け合った。
「ん?ミク…」
スナフキンはミクの口元に
クッキーの破片がついているのに気がついた。
「え?」
その破片をスナフキンはぬぐってあげて
「おいしそうな口になっているよ」
と言ってからミクにキスをした。
来年は冬眠から覚めたから
スナフキンにチョコをあげようと
ミクはキスをしながら思った。
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