歌声

ミクがスナフキンに会いに行こうと

道を歩いていたら

〜♪

スナフキンの歌声が聞こえた。

「素敵…」

ミクは歩きながらうっとりとした。

それほどスナフキンの歌声は

素晴らしかったのだ。

ミクはテントの前で歌うスナフキンの隣に

座った。

歌っている間スナフキンが

ミクの手をぎゅっと握った。

「上手だね、スナフキン!」

「そうかい?

でもありがとう。

ハーモニカが壊れちゃったから

歌っていたんだ」

少しはにかみながらスナフキンは

そう説明した。

「そうだったんだ…」

「ねえ、ミクも歌って欲しいな」

「え?私?!」

突然のリクエストにミクは慌てた。

「でも私下手だから…」

「そうなの?

こんなにかわいい声しているのに」

スナフキンは真顔で言った。

「そうかな?」

「うん、僕はミクの声好きだよ。

だからいつか歌ってね」

そう言ってスナフキンは

ミクを抱きしめた。


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