移り気な君
ムーミン谷に男性のアイドルが来て
ミクを含めた女性陣はみんなメロメロだった。
「やっぱりかっこいいよね!」
「ミクもそう思う?」
ミクとフローレンがムーミン屋敷で
熱心に語っている。
その様子をスナフキンは
少し離れたソファに座って見守っていた。
「スナフキン、いいの?」
「え?」
そこにムーミンが来てスナフキンに聞いた。
「やきもちとか妬かないの?」
「ううん、全然」
微笑みながらスナフキンは
首を横に振った。
「ミクは僕の恋人だけど
僕だけのものではないからね」
まだ楽しそうに話すミクを見たスナフキンは
とても優しい顔をしていた。
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