二人の記念日
「好きだよ、ミク」
スナフキンが私にそう告白してくれてから
今日でちょうと一年。
「ねえ、スナフキン。
今日が何の日か、覚えている?」
「え?今日?」
テントの前で釣りをするスナフキンは
全然覚えていないみたいだった。
「覚えていない?
私達が恋人になった日なんだけど…」
「ああ!そうか!」
スナフキンはやっと思い出したみたい。
「嬉しかったのにな…」
「ミク」
スナフキンは私に短いキスをした。
「日付は忘れちゃったけど
あの時の気持ちはちゃんと覚えているよ」
スナフキンはそう言って
とても優しい顔をするから
私まで幸せな気持ちになった。
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