バースデープレゼント


今日はジェイドのお誕生日。

「大佐!おめでとうございます」

未来は赤いバラの花束を

上官のジェイドに贈った。

今はジェイドの執務室で

未来とジェイドの二人きりだ。

「ああ、覚えていてくださったんですね」

その花束を見たジェイドも

嬉しくて笑顔になった。

「プレゼント、何がいいのかわからなくて

お花にしました」

未来からジェイドに誕生日プレゼントを贈るのは

初めての事だった。

「そうですね…。

もし私に欲しい物があったら

貴女はくれますか?」

「もちろんです!

あまり高価なものは無理ですが…」

未来はジェイドのリクエストに応えたいと思った。

「大丈夫、お金はかかりませんよ」

真剣な表情の未来に

ジェイドはクスクスと笑った。

かわいいななんて思ったのだ。

そしてジェイドは未来の髪を撫でた。

「大佐?」

「私が欲しいのは、未来…貴女です」

「え?」

甘いジェイドの声に未来の顔は

一瞬で真っ赤になった。

「私は貴女が好きなのですよ。

だから未来、貴女が欲しいのです」

心を込めてジェイドは告白した。

「大佐…私も大佐が好きです。

私はもう大佐のものです」

「それは嬉しいですね」

ジェイドは未来からもらった花束を

一度机の上に置いてから

未来を抱きしめた。

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