プロポーズの日


「なあ、ジェイド…

今日はプロポーズの日らしいぜ?」

急にジェイドはピオニー陛下に呼ばれ

ピオニー陛下の私室でそう言われた。

「そうですか」

しかしジェイドは関心がないようだった。

「お前なぁ。

早く未来にプロポーズしたらどうだ?

未来を狙っている奴は多いぞ?

例えば俺とか…」

コンコンコン

ピオニー陛下の私室の

ドアをノックする音が響いたのは

その時だった。

ジェイドが開けるとそこには未来がいた。

「未来?」

「陛下に呼ばれたんだけど

ジェイドもいたんだね」

そう言って微笑む未来の肩を

ジェイドはおもむろに左手で抱いた。

「あ!」

「ジェイド?!」

驚くピオニー陛下と未来だったが

ジェイドは更に自分と未来を密着させた。

「未来は私のものです。

誰にも渡しません」

自信たっぷりにジェイドは笑った。

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