髪を切ろう


「ジェイドってどこで髪を切っているの?」

未来は恋人のジェイドと

ジェイドの家でくつろぎながら

そう聞いた。

「グランコクマで有名な美容院ですよ」

「へえ、行ってみたいかも」

「では一緒に行きましょうか?

予約をしておきますよ」

「え?いいの?ありがとう!」

ジェイドの提案に未来は嬉しくなった。


次の休日。

「今日はどのようにしましょうか?」

ジェイドと並んで美容院の椅子に座った未来に

男性の美容師が聞いた。

「えっと…」

考えてなかった未来は悩んだ。

「これから暑くなりますし

未来は短くしても似合いそうですね」

そんな未来にジェイドはアドレスをしてあげた。


「ジェイド、いい美容院を紹介してくれて

ありがとう」

さっぱりとした未来は美容院から出て

ジェイドにお礼を言った。

「どういたしまして。

ですが男性が担当するとは

実はシャンプー中妬けましたよ」

「え?」

ジェイドの気持ちに未来は驚いた。

「だから今度私にも

髪を洗わせてくださいね」

ジェイドは綺麗になった未来の髪に

唇を落とした。

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