出かけましょう


大佐…ジェイドと両想いになった数日後。

今日は自由行動の日だった。

コンコンコン

グランコクマの宿で朝

私が支度をしていたら

誰かが部屋のドアをノックした。

ドアを開けたらジェイドがいた。

「おはようございます、未来」

「おはようござ…

あ、おはよう、ジェイド」

まだジェイドに敬語を使うくせが残っている。

「ふふ、今日の予定はありますか?」

「え、特には…」

「それはよかった。

まだ初デートしていないですからね」

「デート?!」

私はデートという単語に過剰反応した。

「ええ。

支度ができたらロビーで待ち合わせしましょう」

そう言ってジェイドは歩いていった。

「どうしよう…」

デートの誘いが嬉しくて

私は頑張っておしゃれをした。

「ジェイド!お待たせ」

ロビーで優雅に座っているジェイドに

私は駆け寄った。

「かわいいですね、行きましょうか?」

ジェイドは私の右手を握った。

手をつないだのも初めてで

ドキドキする。

「う、うん」

「大丈夫。

取って食べたりしませんよ?」

ジェイドはそんなことをささやくから

余計に緊張した。

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