母の日


「あ、こら!クリス」

未来は愛娘のクリスの育児に

奮闘していた。

初めてのジェイドとの赤ちゃんに

大変だが充実した日々を過ごしていた。

「いつもお疲れ様です、未来」

「ジェイド!」

そこにジェイドが帰ってきた。

右手にはバラの花束を持っている。

「はい、未来。

今日は母の日ですよ」

「え?私に?」

「ええ」

ジェイドは笑顔で未来に花束を渡した。

「もちろん私にとって

貴女は母ではなく妻です。

でも母として頑張る貴女を愛しています」

「ジェイド…ありがとう」

二人は花束がつぶれないようにしながら

抱きあった。

前のお話 次のお話

TOPへ戻る

しおりを挟む