*オンとオフの差


※微裏注意

「ねえ、未来さんって

カーティス大佐と付き合っているんでしょ?」

「え?」

マルクト軍で働く私は

少し仲がいい同期にそう聞かれた。

「えっと…」

「大丈夫、誰にも言わないから」

戸惑った私に彼女はそう言って

私は少し安心してうなずいた。

「やっぱり!

いいなあ、あんなかっこいい人が彼氏なんて」

「ほ、本当に誰にも言わないでね!」

私はそう言って念を押した。

「大丈夫だってば」

彼女はそう言って笑った。

確かにジェイドは職場ではいつもかっこいい。

恐ろしい噂もあるけれど

憧れている女性は多いはず。

だけど…

「じぇい、ど…」

「ちゃんとおねだりしていただけたら

優しくしますよ?」

ベッドの上でそんなことを言うって

知っているのは私だけ。

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