貴女が必要です


未来はジェイドの副官だ。

「未来、これを…」

ある日ジェイドは執務室で

未来に小さなブーケを渡した。

ガーベラなど色とりどりの花が

ピンクの包装紙でまとめられていた。

「大佐、これは?」

「いつものお礼です」

不思議そうな未来に

ジェイドは説明を始めた。

「未来の仕事は早くて

実戦でも判断が的確で

本当に助かっています。

もはや貴女は私にとって必要不可欠なんです」

「大佐…嬉しいです!」

ぎゅっと未来はブーケを握りしめた。

「そんな貴女に私は惚れ込んだのですよ」

「え?」

「好きです、未来。

上官だけではなく

私をジェイド・カーティス一人の男として

見ていただけませんか?」

心をこめてジェイドは告白した。

「もう見ていますよ」

そう言った未来は次の瞬間

ジェイドに抱きしめられていた。

前のお話 次のお話

TOPへ戻る

しおりを挟む