心配
ジェイドの副官の未来が倒れた。
「大佐…すみません」
医務室で横になっている未来は
申し訳なくて仕方がなかった。
「いいえ。
私も貴女の不調に気づけず、すみません」
様子を見に来たジェイドはそう言って
こんな時でも大佐は優しいななんて
未来は思った。
「それに好きな人の心配をするのは
苦痛ではないのですよ」
「え?」
未来が驚いてジェイドを見ると
ジェイドは微笑んでいた。
「大佐、今…」
「愛の告白でしたが
遠回しすぎましたか?」
未来は何度も首を横に振った。
「ではお返事は?」
「私も大佐が大好きで
大佐の心配もしたいです」
そう言って未来は白い布団を握りしめた。
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