頭を撫でて
ジェイド大佐は副官の私の頭をよく撫でる。
「よく頑張りましたね、未来」
そう言って今日も大佐は
執務室で私の頭を撫でた。
「大佐!あの…!」
私は思い切って本音を言うことにした。
「はい?」
「いつか恋人として頭を撫でてくれませんか?」
途中で言うのをやめたら言えなくなりそうで
早口になってしまった。
大佐は一瞬驚いた顔をしてから
「ふふ、今からでもいいですよ」
と言ってもう一度頭を撫でてくれた。
いつもより優しくて心がこもっている気がする。
「え?それって…」
「私もずっと言いたかったです。
貴女を愛しています、と」
大好きな大佐の口からそんな言葉が聞けて
私は嬉しくて泣き出しそうなのを我慢した。
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