復縁


ジェイドは酒場で一人で飲んでいた。

そこに現れたのは

数か月前に別れた未来だった。

「久しぶり、ジェイド」

「未来…」

「ここに来たら会える気がしたの」

そう言った未来に

ジェイドは自分の隣の空いている席を

指差した。

「ありがとう」

「お元気でしたか?」

「うん!」

お酒を注文した未来は

ジェイドに微笑んだ。

「未来、私も貴女に会いたかったです。

ですが別れを切り出したのは私だから

我慢していました」

「ジェイド…」

「貴女がここに来てくれて

とても嬉しいです」

そこまでジェイドが言うと

注文したお酒が届いた。

「やり直そうよ、ジェイド」

「やり直しませんか、未来」

二人は同時に言った。

「あ…」

「ふふ」

ジェイドは笑ってから

未来にキスをした。

お酒の匂いすら未来は愛しく思えた。

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