危ない!


「未来!危ない!」

戦闘中ジェイドは

戦闘に一番慣れていない未来をかばって

怪我をしてしまった。

「大佐!」

すぐにナタリアの治癒術でその傷は癒えたが

未来は申し訳なくなってしまった。


「未来、どうしたの?

ずっと引きこもっているじゃん」

宿の一室にこもってしまった未来を心配して

アニスが声をかけた。

「私、パーティ抜けた方がいいのかなって…

今日も大佐に迷惑かけちゃったし」

「そんなことないよ。

未来は大佐のこと、好きなんでしょ?」

言い当てられて未来の体はビクッと反応した。

「それに大佐も未来のこと

好きなんじゃないかな?」

「え?大佐が…」

「うーん、詳しいことは本人に聞いたら?」

アニスはそう言って未来の背後を指差した。

「ご苦労様です、アニス」

「大佐?!」

背後から好きな人の声がして

未来は驚いた。

アニスは無言で部屋を出た。

「アニスが大方言ってしまいましたが

そう言うことです。

私は貴女が好きだから

迷惑なんて思っていませんよ」

「大佐…!嬉しいです」

「これからはジェイドと呼んでください」

ジェイドの声はとても優しくて

未来はジェイドの腕の中でとても幸せだった。

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