好きって言っていいですか?
未来が兵士に襲われそうになった。
それを助けたのはジェイドだった。
「ジェイド…」
「私が怖いですか、未来?」
返り血を浴びたジェイドはそう聞いた。
人の死に慣れていない未来だったが
首を横に振る。
「ジェイドが怖いんじゃないの。
でも人が死ぬのが…」
「同じようなものです。
私は人殺しです」
「そんな…」
未来は一瞬迷ったが
「私、ジェイドが好き」
ときっぱりと言った。
「なら私も貴女に
好きって言っていいですか?」
ジェイドの問いに未来はうなずいた。
二人のファーストキスは
少し血の味がした。
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