番外編「ハッピーバースデー」


今日はジェイドの誕生日。

「おめでとう、ジェイド」

「ありがとうございます、未来」

未来はプレゼントを

ジェイドの家で渡した。

「開けてもいいですか?」

「もちろん」

未来がうなずくのを確認し

ジェイドはプレゼントを開けた。

中には天然石ラピスラズリの

球体のネックレスが入っていた。

「ラピスラズリは航海の御守りだから

ジェイドを守ってくれるはずよ」

「嬉しいですよ。

ありがとうございます」

ジェイドはすぐにネックレスをつけて

未来を抱きしめた。

「マルクトを守ってね」

「普通は私を守ってね

とか言うと思いますが」

腕の中で未来はつぶやき

ジェイドも微笑んだ。

「私はそんな弱い女じゃないわ」

自信たっぷりに未来は笑い

そんな未来にジェイドはキスをした。

「でもジェイドになら

守ってもらいたいかも」

「ええ。

貴女をこの一年も守りますよ」

二人は見つめあってから

誓いの印に

もう一度キスをした。

甘い夜が始まろうとしていた。

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