第十三話A


「じゃあジェイドのピアスは

大切にしまっておくね」

私は微笑んだけれど

「おや。

ではジェイドの監視は

もうおしまいですか?」

ジェイドの笑顔はなんだか

意味深だった。

「か、監視って…」

「冗談ですよ」

ジェイドはそう言うと

急に私を抱きしめてきた。

いつもだけど

ジェイドの香水の香りを感じると

とても落ち着く。

「ジェイド?」

「私は貴女を信じています。

どこにもいかない、と。

たとえ…

元の世界に帰ることが

できたとしても」

「もちろんだよ」

ジェイドの信頼に

私はこたえたかった。

「元の世界なんていらない。

ジェイドがいてくれたら…」

「ええ。一生離しません」

私達はしばらく抱き合っていた。


【ジェイドの好感度+5】

第十四話へ続く

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