第十一話B


私は急いで薬屋へと向かい

偶然にもとてもよく効く

傷薬が見つかった。

「ジェイド…」

すぐに帰宅して

リビングにいたジェイドの傷に

薬を塗る。

「ごめんね…私…」

ジェイドの傷を直視できない。

「怖くなりましたか?

私と一緒にいるのが…」

「ううん!」

私はすぐに否定した。

そして自分からジェイドに

抱きついた。

「私!ジェイドが好き!

軍人だから嫌いになるとか

怖くなるわけないじゃん!」

「未来…」

ジェイドは優しく頭を撫でてくれて

私は泣くのを

必死でこらえた。

「ありがとうございます。

これからもそばにいてください」

ジェイドが私を抱く腕は

いつもより弱かったけど

それすらも愛しく感じた。


【ジェイドの好感度+2】


第十二話へ続く

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