第十話B


「ふ、二人共!逃げて!」

私は陛下とガイを避難させようと

慌てて二人の背中を押した。

ちなみにガイは悲鳴を上げた。

「大丈夫だ、未来」

「え?」

だけど陛下は落ち着いていた。

「俺達はマーキングをしてあるからな。

旦那の譜術は効かないんだ」

「あ!」

そう言えばそんなシステムが

アビスにはあったような…。

「ええ。

かわいい未来の反応を

見たかっただけです」

詠唱を止めたジェイドの笑顔は

意味深で

「助けて!

かわいい方のジェイド!」

ブウサギに助けを求めた。


【ジェイドの好感度-2】


第十一話へ続く

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