第七話B
陛下は気分転換って言ってたし
少しならいいよね?
「ガイ、ごめんね。
陛下はここにはいないの」
「未来!」
ジェイドが厳しい声を出した。
「その声は未来か?
仕方がない、他を探すよ」
ドアの向こうのガイは
あきらめたようだ。
「ありがとな、未来」
陛下はにっこりと笑ったけれど
ジェイドは大げさに
ため息をついた。
「いいえ。
でも私がコーヒーをいれますから
それを飲んだら
お仕事に戻ってくださいね」
「気が利くな。
君ともっと一緒にいたいが
そうするよ」
陛下は嬉しそうだったけれど
「未来?あとでおしおきですね」
ジェイドの黒い笑顔が怖かった。
と、とりあえず世界が平和だから
こんな会話ができるんだと
私は信じたかった。
【ジェイドの好感度-2】
第八話へ続く
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