番外編「闘技場」


6万ヒット御礼企画で、明日香様からのリクエストです
明日香様、ありがとうございました。














未来達はバチカルの闘技場へ

やって来た。

一番はしゃいだのはルークと

「未来…

すごくウキウキしているわね」

ティアの指摘通り未来だった。

「ええ。

だってグランコクマで

散々ここの話は聞いていたから」

「じゃあ、参加してみたら?」

「そうですわね。

せっかくここまで来ましたし」

そわそわすらする未来に

アニスとナタリアが微笑んだ。

「なら団体戦にしようぜ!

俺も参加したいし」

「未来が出るなら

当然私も出ますよ?」

「そうなると…

もう一人前衛が必要だな。

俺も参加してもいいか?」

ルーク、ジェイド、ガイが

そう参加を希望した。

「もちろん!

三人共、よろしくね」

未来はそう言って

団体戦の申し込みをした。


バトルは順調に進み

残りは決勝戦だけとなる。

しかし

「こいつはさっきまでとは違い

手強そうだな」

ガイがつぶやいてように

最終戦のドラゴンは

強力な爪を持っていた。

「大丈夫。

私達なら勝てるわ」

「ええ。

ここで負けるわけにはいきません」

未来とジェイドはそう言い終わると

詠唱を始めた。

その時間を確保するために

ルークとガイが

ドラゴンに斬りかかる。

「くっ!」

しかしルークが

腕をひっかかれてしまった。

「ルーク!ヒール!」

未来は攻撃の詠唱を止め

すぐに治癒術を使った。

「ありがとう、未来」

「ルーク!後ろを見るな」

お礼を言ったルークに

そうガイが注意をした時

「旋律の戒めよ!

死霊使いの名のもとに具現せよ!

ミスティックゲージ!!」

ジェイドの秘奥義が発動した。

「まだ息があるわね。

敵を蹴散らす激しき水塊よ!

セイントバブル!!」

起き上がりそうだったドラゴンに

容赦なく未来の譜術が命中し

「勝者!未来チーム!!」

闘技場は喝采に包まれた。


「三人共、お疲れ様〜」

「見事でしたわ」

「疲れてない?」

闘技場から出た未来達に

参加しなかった

アニス、ナタリア、ティアが

優しく声をかけた。

「大丈夫よ、ティア。

もう一度戦いたいぐらい」

「未来はタフだな〜」

「頼もしいです」

本当にもう一度

参加しようとする勢いの未来に

ガイとジェイドが笑った。

「じゃあ、優勝のガルドで

おいしいもの食べに行こうよ!」

「そうね」

ちゃっかり者のアニスに

未来は優しく笑った。

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