番外編「惑星譜術〜前編〜」


未来達は惑星譜術を取得するために

触媒となる武器を

集めることになった。

「ジェイド…本当にいいの?」

「何がですか?」

触媒があると聞いた

グランコクマに行く途中

アルビオールの中で

こっそりと未来は

ジェイドに声をかけた。

「だって

惑星譜術を研究してたのは

ネビリムさんでしょ?

ジェイド…

辛い思いをするかもしれないわ」

「大丈夫ですよ。

何故なら…」

そっとジェイドは

未来の手を握った。

「私には貴女がいますから」

「ジェイド…」

そんな会話をしていたら

アルビオールは

グランコクマに到着した。


触媒のひとつは

ピオニー陛下が持っていた。

「そうだなぁ。

そこの可愛いお嬢ちゃん達に

おねだりしてもらえたら

貸してやるよ」

剣を貸してほしいと言ったジェイドに

ピオニー陛下はニヤリと笑った。

仕方がなく一人一人お願いをし

今度は未来の番になった。

「偉大なる我らがピオニー陛下。

どうか、剣をお貸しください」

手に胸をおいて

未来はそう言った。

「うん!

かたい感じが逆に良いな」

「陛下」

ピオニー陛下が喜んでいると

ジェイドが声をかけた。

「おまえはいい。いらない。

聞きたくない。キモイ」

「まあ、そうおっしゃらず。

とびっきりのおねだりを

して差し上げますよ」

「いらん!

ねだるなら未来にしろ!」

「え?わ、私ですか?」

「確かに一理ありますね〜」

ピオニー陛下とジェイドに見つめられ

未来は焦った。


こうして惑星譜術の触媒は

集まっていき

あとはロニール雪山に

向かうだけになった。




to be continued

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