第六十六話「新生ホド?」


「これは?

コーラル城にあったのと似ているけれど…」

「ええ、フォミクリーです。

驚きました、かなり大規模なものです。

しかも稼働しています」

アリエッタが言っていた本拠地には

巨大な音機関が待っていて

未来とジェイドが驚いた。

そしてジェイドが音機関を止めようとすると…

「やめろ!

どうしてそんなことをする?」

「我々の邪魔をするな」

やって来たのはレプリカ達だった。

「…シトリン…」

弟のレプリカとの再会に

未来は動揺を止められない。

その時、爆発したような音が聞こえ

島が揺れた。

慌てて外に出ると、大きな大陸のようなものが

海から空へ浮かぶ上がるところだった。

レプリカ達はあれが『新生ホド』だという。

そしてレムの塔へ向かうと言い

去っていこうとした。

「待って!シトリン!」

「我はそのような名前ではない。

9-005だ」

「っ?!」

無表情で言われ、未来は絶句する。

しかしシトリンのレプリカは

他のレプリカと一緒に去って行った。

「未来…」

ルーク達は心配そうに未来を見守るが

「今は動揺している場合ではありませんよ」

ジェイドだけは厳しい。

「大佐!そんなことを言わなくても…!」

「いいのよ、ナタリア」

未来がシトリンが去って行った方に

背を向けた。

「今度会う時はシトリン…のレプリカを

殺す時かもしれない」

「そんな…!それでいいのかよ」

未来の決意にルークが驚いた。

「ええ。

ティアの言葉を借りるなら

こんなところで動揺するなんて

兵士として失格よ」

そう言った未来の瞳には

もう揺らぎがなかった。


ノエルに頼みアルビオールで

空に浮かんだ島へ向かったが

プラネットストームの防御壁を突破できず

仕方がなくホドの情報がある

グランコクマへ向かうことになった。


軍本部にいるゼーゼマンとジェイドは

浮かんだ島はやはりホドではないかと推測し

マルクトの兵士が

ホド諸島の一部が消滅した

と報告した。

「陛下のところへ行きましょう。

そこでお話しします」

ジェイドを先頭に

ピオニー陛下へ謁見しようとしたが

「聞け!預言を忘れし愚かな人類よ」

空から聞こえてきたのは

モースの声だった。





to be continued

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