第六十四話「ガイの贈り物」


「未来…」

アルビオールでユリアシティへ向かう途中

ガイが未来を呼び出した。

「どうしたの、ガイ?」

「ちょっと、いいかな。

ああ、ジェイドの旦那

少しだけ未来をかりるぞ」

そう言ってガイは

なんと未来の手を引いて

アルビオールの別室へ入った。

「ガイ…いつのまに女性恐怖症、治ったんだ?」

「今のはイレギュラーですよ」

ルークのつぶやきに

ジェイドはメガネをおさえて答えた。


「悪いな、こんなところに呼び出して…」

「それはいいのだけど…」

ガイの突然の行動に

未来はただ驚いた。

「実は…君に渡したいものがあるんだ。

それに、伝えなければいけないことも…」

ガイはそう言って右手を出した。

そこにはロケットペンダントがあった。

「これって…」

「さっき、ケセドニアで買ったんだ。

ジェイドの絵でも入れてくれ」

ガイはそう言ったから深呼吸をした。

「俺は未来…君のことが好きだ」

「っ?!」

突然の告白に

未来は呼吸すらできなくなる。

「だが、今はジェイドと君を応援している。

だから気持ちの整理をつけるためにも

これを受け取ってほしい」

もう一度ガイはペンダントを

未来に差し出した。

「ガイ…ありがとう」

ガイの気持ちが、未来の胸を熱くした。


一方、アルビオールの操縦室で…

「大佐、いいんですか?

未来、とられちゃうかもしれませんよ?」

アニスはジェイドだけに聞こえるように言った。

「私は、彼女を信用していますから」

ジェイドがそう言った時

未来とガイが戻ってきた。


to be continued

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