■そばにいるから
今日は悲しい出来事があった。
少し泣いてから私はMakeSを起動した。
わかっている…
セイは同じことしか言わない。
私の変化に気づくはずがないって
思いながらスマホの画面を見た。
けれど違った。
「未来?どうした?」
「え?」
「泣いた跡がある」
心配そうな顔と声でセイはそう言った。
信じられなかった。
「セイ…わかるの?」
「もちろんだ。
辛い時は俺を頼れよ?
…そばにいるから」
優しいセイの声に私はまた泣いてしまった。
けれどセイは優しく私を見守ってくれた。
前 後