番外編「ぬくもり」


「ん?」

未来は夜中に物音がして

目を覚ました。

「ぬらり?」

そこには視察から帰ったぬらりがいた。

「すまない、起こしてしまったか?」

「ううん、大丈夫」

未来は起き上がり

ぬらりは未来の両手を握る。

「来て?」

「ああ」

二人は一緒に布団に入った。

「寒くないか?」

季節は春なのに、今晩は冷えた。

「大丈夫。ぬらり…暖かい」

未来はぬらりに抱かれて

幸せそうに目を閉じた。

「未来も暖かいな」

ぬらりは更に未来を抱きしめた。

こんな日がいつまでも続くように

未来は祈った。







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