第十五話


翌日。

いよいよエンマ武闘会が始まった。

「この武闘会は勝ち抜き方式で行われる」

ぬらりが淡々と説明してくれる。

「そろそろ出場者は準備をする頃だ。

頼んだぞ」

「ああ!」

「わかりました!」

閻魔大王の言葉に

イツキと未来は元気よく返事をした。

「でもやっぱり緊張するね」

しかし階段を下りる時

未来の足は震えた。

「大丈夫?未来」

「なんならおぶってやろうか?」

シンとイツキは心配したが

「武者震いだから大丈夫だよ!

タエとの特訓の成果を見せないとね!」

「未来…無理はしないで」

しかし強がる未来に

タエも心配だった。


「ではこれよりエンマ武闘会

始め!」

ドラを叩く音共に声援が聞こえた。

かと思ったら敵のカラス天狗が

味方を次々と倒してしまう。

「さあ、死にたいのはどいつだ?」

そしてパワーアップしたカラス天狗が

未来達を見た。

カラス天狗は竜巻を起こし

シンが呼び出したタマモを飲み込んでしまう。

「未来!行くよ!」

「うん!」

タエと未来が前線に出た。

「タエ!頑張って!」

未来はタエに妖力を送り

「はあ!!」

タエは妖術で竜巻を消そうとしたが

竜巻は勢いを増すぐらいだった。

更に竜巻は

召喚された猫又を飲み込んでしまう。

「フフフ。

終わりであ〜る」

カラス天狗は笑ったが

「ニャワワワワワ〜!」

聞いたことのない声が会場に響いた。

竜巻で猫又が変化した

怪猫カマイタチである。

カマイタチはカラス天狗を退けるが

「にゃわーん!」

喜んでいる所を攻撃される。

その犯人は紫炎だった。



to be continued







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