第十三話


縄で縛られたまま

宮殿の奥に未来達は連れていかれた。

「下がってよい。

人間よ。

お前達はなぜここに来た?」

奥にいたのは銀髪の男性だった。

(綺麗な人…)

未来が思わず

見とれてしまうほどだった。

そして右にいたのが閻魔大王らしい。

誤解が解けて縄はほどかれたが

「姉ちゃんの魂を返せ!

シンの母ちゃんの魂もだ!」

イツキは閻魔大王にぶつかろうとし

銀髪の男性に止められた。

そして明日のエンマ武闘会に

イツキ達も出ることになった。

閻魔大王の息子の紫炎を

止められると

閻魔大王が思ったのだ。

銀髪の男性…

閻魔大王がぬらりと呼んでいる妖怪は

反対しようとしたが

シンが妖怪ウォッチを持っているのを見て

納得した。

「では行くがよい。

お前達が出場できるよう

取り計らっておこう」

ぬらりに言われて

未来達は自由に宮殿の中を

歩けるようになった。

「気づいたか、ぬらりよ」

「はい。

彼らの後ろに憑いている者達の

ことですね?」

閻魔大王達がそう話していたのは

気がつかなかったが。


to be continued







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