第三話


四人は妖怪ウォッチがある

山姥屋敷へと向かった。

気が進まないタエと

その様子が気になる未来は

少し遅れたが

イツキが注意することはなかった。

「タエ…大丈夫」

「うん。

心配してくれてありがとう、未来」

そんな会話を女の子達は繰り返した。


山姥屋敷に着いた。

強引に中に入ると

イツキは蝋燭に火をつけた。

「奴の弱点はおはぎだ!」

そして自信たっぷりに

そう言うイツキだったが

「お…おはぎ?」

「イツキ…それどこからの情報?」

シンと未来は呆然と聞いた。

完ぺきにイツキの言葉を信じていない。

「大丈夫だって。

ほら!臼田に作らせたんだ。

一人一つ…と思ったんだが

三つしかないから

俺と未来は一緒に行動だな」

おはぎを見せながら

淡々と説明をするイツキ。

「ってことは私達は別行動なの?」

しかしタエは慌てた。

「山姥が出たら大声で叫べ」

イツキは気にせずに

自分で描いた地図を配った。

「そっちはお手洗いしかないよ」

タエはそう言うと地図を握りしめた。

そして自分は妖術に詳しい一家で

ここはおばあちゃんの屋敷だと言う。

タエのおばあちゃんは

悪い妖怪にとりつかれて

山姥になってしまい

助ける方法を探していたのだ。

「じゃあ絶対に山姥を倒して

タエのおばあちゃんを助けないとね!」

「ああ!そうだな!」

未来とイツキが笑った。

「そうだよ!仲間なんだし」

シンも同じように笑う。

「みんな…ありがとう」

タエは涙をぬぐった。


to be continued







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