第二十四話「エプロン」


未来は春日とお昼のお弁当を食べていた。

「はあ…」

「どうされましたか?未来様」

未来がため息をつき

春日は心配した。

「この間料理していたら

服にお醤油がついちゃってさ」

「エプロン、されないのですか?」

「エプロン?

そう言えば使わないかも」

お弁当を食べ終えて

未来は箸をしまった。

「それなら…」

春日はニヤリと笑った。


「おかえりなさい、ぬらり」

仕事から帰ってきたぬらりに

未来は微笑んだ。

「未来?そのエプロンは…」

「春日にもらったの。変かな?」

「いや…その…」

ぬらりは目をそらした。

真っ白いエプロンはフリルがついていて

かわいい未来を直視できない。

「未来…

エプロン姿は誰にも見せないでくれ」

「え?なんで?」

未来は不思議だったが

「でないと…」

ぬらりはエプロンの紐をほどいた。

しゅるっと衣擦れの音が

妙に未来の耳についた。

「こんなことをしてしまうぞ?」

「ぬらり…」

瞬時に顔が赤くなった未来に

ぬらりは優しくキスをした。


to be continued







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