第十三話「変わった?」
執務室。
黙々とぬらりは筆を動かした。
「最近、ぬらりって変わったよな」
そんなぬらりを見て
エンマ大王が言った。
「は?」
「私もそう思います」
「犬まろまで…」
ぬらりは不思議そうな顔をしたが
うんうんと
犬まろと猫きよがうなずいた。
「安心しろ。
いい意味で、だ」
背伸びをしながらエンマ大王が言い
「未来様とご結婚されてから
ぬらりひょん様
生き生きとしていますにゃ」
猫きよは笑う。
「未来もここに来たばかりの時より
ずいぶん綺麗になったしな〜」
「それはそうかもしれません」
それはぬらりも常々思っていた。
「だが、まだまだだぞ?
もっと未来を幸せにしてやれ。
お前ならできると思って
結婚を許可したんだからな」
「心得ております、大王様」
ぬらりは右手を胸にあてた。
to be continued
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