第十二話「はにかみを数える」


「おはよう!ぬらり!」

未来がぬらりに微笑むと

「ああ。おはよう、未来」

ぬらりも笑った。

少し照れくさそうに。


「ぬらり!!」

そして正午になろうとしていた時

未来は偶然ぬらりに会えた。

「未来。

こんな時間に会えるのは

珍しいな」

「うん!嬉しい」

「正直だな」

くすくすと二人は笑いあった。


「じゃあ、おやすみなさい」

「ああ。良い夢を、未来」

二人はそっと口づけをした。

「えへへ、三回目だね」

「何がだ?」

唐突な未来の言葉に

ぬらりは不思議そうな顔を

見せた。

「ぬらりがはにかんだの。

今日は数えていたんだ」

「そうか…。

ならば仕返しをしなくてはな」

「え?」

珍しくにやりと笑ったぬらりは

未来にもう一度キスをした。

未来の咥内に侵入し

激しいキスだった。

未来は戸惑い

気がついたら

壁まで追い詰められた。

「ぬらり…」

「はにかみさせたかったが

失敗してようだ」

今度のぬらりの笑みは

確信犯の笑みだった。



to be continued







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