第二十三話
「エンマ大王?!」
「何を言ってるんですか
ケータくんに未来さん?
あーた達、エンマ大王の友達なんですか?」
みんなの疑問をウイスパーが聞いた。
しかしケータと未来は
妖怪ウォッチを見たままだった。
「レディース・アンド・ジェントルマン…
ううう!」
いつもの召喚するときのセリフが途中で止まり
二人の妖怪ウォッチは赤く光りだした。
「わあ、まずい!妖怪ウォッチが…!!」
「壊れちゃうの?!」
二人は熱くなった妖怪ウォッチを
腕ごと顔の前まで持ってきた。
するとイナホを含めた三つの妖怪ウォッチは
光でつながった。
「あ!」
「うわー、なに?」
「もしかして…」
三人はなにかに気がついたように
妖怪ウォッチ同士をくっつけた。
すると光がおさまり
妖怪ウォッチの色は赤く変化した。
そしてケータと未来の妖怪ウォッチから
メダルが出てきて
落ちる前にメダルは三つになった。
「これは…」
「「メダルが3つに?!」」
未来とイマホが同時に言って
「なんにゃん?」
「もんげー!」
「オーマイガーダニ!」
見ているだけだったジバニャン達も
駆け寄ってきた。
三人は柄も変わった妖怪メダルを
一枚ずつ拾った。
「エンマ大王だって
人間と妖怪は分かり合うべきだ
って思っているはずなんだ」
「きっとそうだよ!」
「うん!
お願いエンマ様
初対面だけどどうか出てきてください!」
三人がそれぞれの妖怪ウォッチに
メダルを差し込んだ。
「「「妖怪メダル、セットオン!」」」
見事に声がそろったが
「で、いいんでしたっけ?」
イナホの一言が台無しにした。
「人間と妖怪が
もう一度仲良くできるために…!」
一番年上の未来が妖怪ウォッチを高くあげて
イナホとケータも同じようにした。
「「「出てこい!エンマ大王!!」」」
再び三人の声がそろった時
妖怪ウォッチがもう一度光り輝いた。
それを遠くから、ぬらねいらが見ていた。
to be continued
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