第二十二話


「強すぎる」

「なんの、あれは!」

呆然とケータと未来はつぶやき

「まずいです!戦闘員たちがいなくなりました!」

イナホはなぜか携帯電話であたりを撮影した。

「分かっているよ!でも、どうしたら?」

「そう言えば…」

「そう言えば?!」

未来にはなにも策がなかったが

ケータは思い出したようにポケットから

ある物を取り出した。

それは妖怪メダルだった。

「このメダルのマーク、どこかで…」

「そのメダル、私ももらったよ?!」

未来はコマさんたちの里で

謎の少年からもらった妖怪メダルを見せた。

「ええ?!私はもらってないですよ?」

イナホは残念そうだったが

二人は考え込むように黙ったままだった。

「もしかしてこのマークは

あの謎の絨毯の模様と同じ?」

「そうだよ!そうか、これは!!」

未来が気がつき

ケータも同じことを思いついたのか叫んだ。

「そうか?これは?!」

「私たちが手に入れた謎のメダル…」

「これを使えば

この戦い逆転できるかもしれない」

まだ意味が分からないイナホに

未来とケータは説明した。

「ほんとですか?」

イナホは嬉しそうにメダルを見つめた。

「うん、きっとそうだよ!」

「俺達の考えがあっていれば、このメダルは!」

ケータと未来はメダルを握りしめた。

「スゴーイ!

どんな普通でありきたりな考えなんだろう?

わくわく!」

「あの、私もいるんだけど…」

未来はケータと一緒にされたような気がした。

「イナホさん…まあいいや!

未来さん!行くよ!!」

「ええ!」

そして二人は叫んだ。

「俺の友達!出てこい、エンマ大王!」

「私の友達!出てこい、エンマ大王!」

二人の突然の召喚のセリフに

イナホだけではなく

傷だらけのジバニャン達も注目した。

「「妖怪メダル、セットオン!!」」

かまわずケータと未来は

メダルを妖怪ウォッチに差し込んだ。


to be continued







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