出会いそして始まり
死神それは弱い人間が勝手に造りだした空想の中の存在
見る事も
話す事も
触れる事も出来ない。
存在だった筈だった、あの子…沢田 綱吉その人物と会うまでは。
【出会いそして始まる】
ある並盛の病院。
そこに独りの目と髪の黒い男、雲雀 恭弥が風邪を拗らし病室で寝込んでいた。
「ゴホゴホ…ッ」
喉風邪らしく咳をする度にズキリと喉が痛む。
(風紀委員の仕事が忙しい時に)
そう思いながら外を見ようと窓の方をフッと見た。
だが、窓の前に白い服を着て鎌を持った少年が立っていた。
その鎌は両手でしっかり握られ、持っている人物と同じ位の大きさだ。
「こ、こんにちは。」
恐る恐る挨拶をしてきた相手を小動物見たいだと思いながら睨みながら問い掛ける。
「君…何者?」
人間には見える存在。けれど気配を微塵も感じさせず、変な服装と鎌を持ち。
そして…
僕が興味を持った
それが雲雀と綱吉の出会いだった。
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