再会
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「んっ……」
フッと意識が上昇し、目をゆっくり開く。
やな夢を見た様な、過去そのものを見た様な
そんなことを思いながら時計を見るともう7時。
今日は確か6時には中央司令部に行かなきゃ行けないなぁ〜と呑気に思ったエドは「んなぁ!!?」と不思議な叫びと共に俺は焦りながらベットから起上がると、急いで軍服に着替え始めた。
あれから二年経った。
高い熱を出して倒れていた俺を助けてくれたのは大総統。
大総統は俺を、女の俺を受け入れた。
今では大総統はエドの後見。
その大総統に俺は一年経ったある日一つだけお願いをした。
『叶えたい事があります。だから俺に国家錬金術師になる試験をして下さい。お願いします。』
エドが使う錬金術を一度も見た事が無い大総統は一瞬目を見開いたが、迷いの無い真直ぐな瞳に大総統は少し考えた後口を開く。
『一ヶ月後試験があるがやれるかね?私は身内でも容赦はしないが。』
『ありがとうございます!』
試験は一度はやったので復習するだけで大事だった。
だが手を合わせる錬金術を使うのが怖く、俺は錬成陣を使い、男のフリをして試験を受けた。
その試験は勿論受かり、前と同じ鋼の名を貰った。
「大総統〜。」
コンコンと軽いノックをし、エドは返事の無いのに冷や汗を掻きながら恐る恐るドアを開けた。
そこには報告書などの紙以外、人が一人もいなかった。
「またか…。」
全くと、溜め息を吐いた。
エドは自分の後見が居るであろう場所に気だるそう結んでいない髪をかきあげた。
「大総統。」
無駄に広い司令部の庭(?)に天気が良いからと言ってティーセットとスコーン、クッキーなどを広げている大総統にやっぱりと肩を落す。
「朝ご飯は食べたかね?」
悪びれた様子も無くのんのんと答える大総統にいいえと首を横に振る。
一時間も寝過ごしたため、食べる時間より司令部に着く方が優先だったのだ。
「朝食べぬと育たんぞ。だからそんなに…」
「誰が下を見てもいるか分からない様な豆粒ドチビかッ!!」
怒鳴り散らすエドに対し大総統はフォホホと楽しそうに笑う。
短い付き合いでも大総統はエドの扱いにとても馴れている。
全く凄い
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