イタズラしますよ!



「アレン!今日何の日か知ってるさ?」

ラビの声が食堂に響く。
朝食を食べていたアレンは食べながら首を横に振る。

「10月と言えば“アレ”しかないしょ!」
「“アレ”?…って何ですか??」

アレを強調して言うラビに、朝食が食べ終わったアレンは聞き返す。

「え"知らないさ?」
「はい、何の事ですか?」

驚いて聞き返すラビ。
だが、首を傾げながら言うアレンにマジでか…と思いながら言う。

「今日ハロウィンさ。」
「ハロウィン?」
「trick or treatお菓子くれなきゃイタズラするさ!ってやつ!!」

楽しそうに言うラビ。僕はお菓子と言う言葉に反応しする。

「タダで貰えるんですか!!」
「そうさ。でも、“仮装”をしないと貰えないさ!」
「仮装、ですか…」

タダで貰えるのを喜んだのは良かったがすぐに仮装という問題にぶち当たったアレンはう〜んと悩んでいた。
そんなに悩まんでも…と思いながらラビは口を開いた。

「リナリー達が考えてくれてるってさ。」
「本当ですか!!早速リナリー所行かないと!」

走り出そうとしたアレンをラビは腕を掴かんで止めた。

「最後に一つアレンはイタズラ何するつもりさ?特に恋人のユウとか…」

ポソリと言われた言葉に顔を赤くするアレン。

「ななな何で知ってんですか!?」
「見てたら誰でも分かるさ。で、どうなんさ?」
「ど、どうって…」

神田はお菓子なんて持って無いのまる分かり、だからイタズラが出来る。
それは分かってるけど……

「ど、どうしましょう?」
「恋人同士でイタズラと言ったら一つしか無いさ!!」

アレンが問い掛けた瞬間待ってましたとでも言うかの様に言い放つ。

「何ですか?」
「それは………して…を………して………ユウの…………するんさ!」

アレンは顔を真っ赤にして口をパクパクしながらラビを見る。

「だから、ユウ所には最後に行けよ。」

ポンと肩を叩かれ頑張れさ!と言い残し去って行った。
アレンはさっきラビが言っていた言葉が頭の中をグルグルしていた。

「ア…く……アレンくん!」
「ふぁい!?」

変な返事をして我に帰ったアレンは目の前にいたリナリーを見た。

「アレンくんの仮装する格好はこれよ!」

何処からかマネキンを出した。
そのマネキンが着ている服はどっからどう見てもメイド服

「あの〜…何でメイド服何ですか?」
「可愛いから!」

速答に帰って来た言葉に言い返す事が無くアレンは苦笑いをしながら逃げ様とする。
が、簡単にリナリーに掴まりズルズルと引きずられリナリーの部屋へと着いた。


「さて、アレンちゃんを着替えさせましょう♪」
「えっ、リナリー!?」

ジリジリと近づいてくるリナリーに恐怖を覚えたアレンはキヤャァァァア!!と、教団に響きわたる悲鳴を上げた。






「出来た♪」

リナリーの声と共にアレンは真っ赤な顔をしながらへたりこむ。

「じ、自分で着替えれたのに…」
「いいのいいの、皆の所行くとお菓子貰えるわよ。」
「じゃ、じゃあ行って来ます。」

これ以上リナリーのそばにいるのは危険だと思ったアレンは立ち上がり、廊下の方に走って行った。

「皆の反応が楽しみだわ。」

そう、リナリーは呟き、笑った。






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