「先輩ー」

「んー?どうしたの蔵?」


急に甘えて抱きついてきた蔵の頭をよしよしと撫でる




蔵は2つ年下の私の彼氏




友達は年下なんてありえへん!
とか言うけど、ええねん



私が蔵を好きなんやもん




「別に何でも無いですけど…」


きゅうっと私の腰を引き寄せる蔵


「先輩…いい加減子供扱いするのやめてくれませんか?」


そして耳元で低く囁いた


「っ…」





─少し前までは私より低かった蔵の身長も、恐るべきかな成長期…私より高くなって、声も少し低くなった

今、腰に回っている手だって大きい男の子の手で


抱き締める力も到底振り払えるものじゃなくて…



最近いちいち男の子だなぁ…って意識しまくっているのは内緒





でも、今目の前で哀しげに揺れる瞳を見て、それじゃあダメなんだと思った






「蔵…ごめんね?」

「え…?」


私が謝ると、彼の瞳が揺れた


「わたし…」

「っ、嫌や…聞きたくない…!」

「え?あっ、ちがっ…んっ!」


すると蔵は何か勘違いしたようで、突然大きな声をあげたかと思ったら噛み付くように唇を重ねてきた


「んんっ…っ」


舌で強引に私の唇をねじ開け、口内を犯す蔵



こんなキスは初めてで、私は頭が真っ白になり蔵にしがみつくだけで精一杯だった



「んっ、は…はっ」


ようやく唇が離れたかと思うと、キツくキツく抱き締められた


「好きや、先輩メッチャ好きや…先輩がどう思ってようと絶対離れへん…っ」

「蔵…」



やっぱりこういうところは年下やなぁ…





愛しくてたまらない





その気持ちを伝えようと、優しく抱き締め返して少し震える彼の背中をさする



「違うよ?さっき言おうとしたのは…最近、蔵が男らしくなってきて…意識しまくりやってこと」

「…え?」

「私かて蔵のことメッチャ好きやで?離れれるわけないやろ?」



えへへ、と微笑むと蔵は泣きそうな顔をした



「なんや…俺はてっきり…」



あかんな…全然余裕ないわ…


消え入りそうな声で呟いた彼に、今度は私から触れるだけのキスをした



「さっきのキス…ドキドキした…また、してな?」


照れ臭くて彼の肩に顔を押し付けて言うと、応えるように頭を撫でられた






年下だけどもう立派な男の子



彼の成長にこれからもドキドキさせられるんやろうな…






なんて密かに微笑みながら彼に身を委ねた















────────
年下な白石(^O^)
なんかヘタレた(笑)
余裕ないけどもう立派な男の子
そんな蔵にクラクラさせられt(((



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