3/17準備(四天)
『なぁなぁー…3月17日って謙也の誕生日やん?』
四天宝寺中学テニス部部室、集うは白石、財前、千歳、小春、ユウくん、銀さん、そしてテニス部マネージャーであり謙也の彼女の私
ちなみに謙也は放送委員の会議中
「あぁー…そういやそうやなぁ」
「あら、そら盛大にお祝いせなアカンわねぇ」
「な…小春、浮気か!」
「何言うてるんよユウくん、大事なお友達のお誕生日をお祝いするのは当然のことやぁん?器の小さい男は嫌い!」
「こ…小春ぅ〜」
「先輩ら、キモいっすわ」
「で、謙也の誕生日がどないしたんや?」
『うん…付き合い出して初めての誕生日やから、何か特別なものあげたいねんけど何も思い浮かばへんねん…』
「せやなぁ…」
「手作りケーキとかどう?」
『バレンタインにやってんなぁ』
「ばってん、気持ちがこもってたら謙也は何でも喜ぶと思うけんど?」
『千歳ぇ〜でも何か貰ったことの無いようなものあげたいやん〜』
「先輩にしかあげられへんもの…」
「うーん…」
「…ん?あれなんや?」
「どれ?」
「あの隅っこにある段ボールや」
「あぁ、なんかオサムちゃんが来月の新入生の勧誘に使うとか言うて置いていってん」
『何が入ってんの?』
「…こけしにちょんまげカツラにでっかいリボンのついたカチューシャ、ナース服にメイド服…なんやコスプレ大会でもするつもりか?」
「こぎゃんよおさんどこで用意したんかね…」
「こんなん俺、絶対着ませんよ…」
「なんで!?光ちゃんが着たら絶対かわいいやぁ〜ん」
「俺は小春に着てほし…」
「一氏黙って!」
「小春ぅ…」
『ち、ちょっと待って…この服…私のサイズにピッタリやねんけど…オサムちゃんどういうこと!?』
「あぁ、確かに自分が着て勧誘したら効果覿面なんちゃうか?オサムちゃんも考えたなぁ」
『感心するところとちゃう!』
「まあまあ、あてるだけあててみて…あら!かわいいいやぁん!嫉妬しちゃう〜」
「ほんまやなぁ、よぉ似合うてるんとちゃう?」
「着てみて下さいよ」
『え!いややわ、恥ずかしい』
「謙也さんが見たら喜ぶんちゃいますか?」
「「「「………あ」」」」
『…え、な、なに?嫌な予感するのは気のせい?』
「そうや、もうこれしかないわ!」
「このリボンも付けたらプレゼント感出るんとちゃうのん?」
「ええなあ!」
『あの、ちょ…ど、どうするつもり?』
「せやから…」
「「「プレゼントは自分や!」」」
『えぇぇぇぇぇえぇー!!?』
「…あわれやなぁ」
「あ、銀さんおったん?」
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ってなわけで、謙也さんのお誕生日を前にプレゼントを考えるテニス部の皆さんでした⊂⊂(^ω^)⊃⊃
*2012.03.09
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