独占欲?その後(不二)

「しゅ…周助?」

「なに?」

「えっ…と……これはどういう状況?」

「ん?そのままの状況だよ?」

そ…そのままの状況って…

今わたしは周助の部屋のベッドの上
さらに周助はわたしの上に覆い被さっている

桃城くんと越前くんと一緒にいたら急に連れ出されてそのまま周助の家に連れ込まれた

そして部屋に入るや否やわたしは周助に押し倒されてしまった

急な展開にうろたえていると…

「クスッ…どうしたの?僕とこうなるの初めてじゃないでしょ?」

「…っ!」

わたしはこれから起こることを予期し思わず赤面してしまった

「なまえ…かわいい」

周助はそう言うとわたしの首筋に唇を寄せた

「あ…」

「でも、僕以外の男にそんなかわいい顔、見せちゃダメでしょ?」

「え…見せてな…っ!」

抗議しようとした言葉は周助の唇に奪われてしまった
そのままただ重なっていただけの唇が次第に激しく動き始める

「ふ…」

呼吸をしようと開けた隙間から周助の舌が侵入し、いつものものより激しく口内を犯してくる

「しゅ…すけ…っ」

長い長いキスのあと、ようやく離された唇
必死に酸素を求め上下する胸にそっと周助の手が添えられ、そのまま服の上から乱暴に胸を揉まれる

わたしは快感を感じながらもいつもと違う周助の様子に少し不安になる

「あ…周助…?何か…あった?」

すると周助は動きをピタリと止め、わたしの顔を覗きこんできた

「ほんと、自覚がないのが厄介だよね…」

「へ?」

「他の男の前で、隙なんか見せたら…ダメでしょ?」

「?…もしかして…桃城くんと越前くん?」

恐る恐るそう言うと、周助はわたしの頬に手を添え、慈しむように撫でてくる

「…他の男に触らせるな」

「っ!」

優しい手つきとは裏腹にいつもより低い声音

「なまえを乱していいのは…僕だけだろ?」

「……はい」

「だから、今日はお仕置きね?」

「はい……って、えっ?」

わたしが耳を疑っている間に周助はスルスルと服を乱していく

「他の男のことなんて考えられないようにしてあげる」

「ひゃ…!」




****翌日

「あ、なまえ先輩どー…も」

「こんちはー…っす」

「あ…越前くんに桃城くん…こ…こんにちは」

なまえの首にはっきりと残る所有印を目にし、桃城と越前は気まずそうに目をそらしたのだった




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