次の日、教室に入ると物凄く視線を浴びた。昨日までは空気扱いだっのに。

言わずとも昨日の放課後の件が理由だろう。周りから昨日のようにヒソヒソと話始める。それはどれも私に向けられたものだ。

言いたい事があるなら直接言え、とも思うがある意味それもそれで嫌だ。どちらにせよ嫌な気分なのには変わりない


私は、さも気にしていませんよ、という雰囲気を出しながら席につく。

おいお前ら、私を見るな。






やっとお昼。この時間は一人になれるから割と好きだったりする。

いつものようにお弁当と読みかけの本を持ち教室を出る


「村上!」


すると後ろから名前を呼ばれた。軽くデジャヴュを感じたのは気のせいだろうか。

振り向けばお弁当が入っているのであろう巾着袋を手にぶら下げて笑顔な円堂がいた


「村上!一緒に弁当食べないか?」

ずいぶんと可愛らしく小首を傾げる。


「……勝手にすれば。」


そう吐き捨てると中庭に向かう。

今日は運よく天気が良く、ポカポカと暖かい。

中庭のベンチに座り、いい感じに育っている花達を見ながらお昼を頂くのだ。食べ終わったら予鈴がなるまで読書。



「うわ!村上の弁当美味そうだな!自分で作ってるのか?」

「まあ。」


そう、うちの母親は弁当なんか作らないから毎日自分で作っているのだ。中2にして我ながら頑張ってると思う


すると円堂は目をキラキラと輝かせ、何かに縋るような目で見てくる。犬の耳と尻尾の幻覚が見えた、気がした。んなバカな。


「なあ!から揚げ食ってもいいか?!」

「べ、別に……」

「ほんとか!?」


やったー!と叫ぶと私のお弁当からから揚げを奪う。


「うんめーーー!!村上!お前いい奥さんになるよ!」

彼は高く評価するが、私は別に普通だと思うけどな……。


「なあ!俺の弁当も食ってくれよ!オススメは肉じゃが!母ちゃんの肉じゃがうめえんだぜ!」


なんて嬉しそうにお弁当を差し出すものだから、言葉に甘えて頂くことにした。


「!、お、おいしい……」

「だろ!?」


確かにそれは凄くおいしかった。すごい暖かい味……。


「村上な気に入って貰えてよかったよ!」


そのあとはお互い黙々とお弁当を食べた。


なんだかんだ円堂は案外いいヤツなのかもしれない。周りに人が集まるのも分かる気がした。


その後も円堂が一人で話す中、適当にあしらい教室に戻る。






そして放課後。今日は少し時間が経つのが早い気がしたのはなぜだろう。


そうだ、今日は図書室ではなく昨日教えて貰った鉄塔広場に行こう。



私のいつものような日常は、少しずつ変わろうとしていた。




(あれ?今日は村上、図書室にいないな……。)




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ぎゃあああ短い!しかもわけわかんなくなってしまた;;




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