02





それは朝のホームルームでの出来事だった。



いつものように始まる朝。
いつものように賑わう教室。
いつものように始まるホームルーム。


しかし、いつもとは違う点が一つだけ。
それはいつものように教室に入ってきた担任の、その隣にいる一人の少女。

話によればどうやら、というより見ての通り転校生である。
こんな微妙な時期に珍しい。

教室の中がざわつきはじめる




「桜宮花子です。よろしくお願いします」


透き通る声で短く自己紹介した桜宮花子という少女は一礼し、固い笑みを浮かべる。

緊張しているのだろうか、その初々しさが可愛く思え、俺はフッと小さく微笑んだ。


その瞬間、バチリと彼女と目があった。俺は驚き軽く目を見開く。

相手もびっくりしたのだろうか、同じく目を見開いていた。
彼女はすぐに表情を戻し、先程よりも柔らかく、こちらに微笑んだではないか。

不覚にもその笑みに見とれてしまった。


「……っ!!」
俺は自分の顔に熱が集まるのを感じ、慌てて目を逸らし、乱暴に机に伏せ独り言をぽつりと吐き捨てる。




「ああいうの、反則だろ……。」


ひとめぼれた予感。







‐‐‐‐‐‐‐‐‐


どうも!ゆう子です!
今回は「ひとめぼれ.」を読んでいただきありがとうござまいす!
半田連載開始です!
と言っても全然半田感が無いですね……。
難しいです!!!

行き先は未だ曖昧ですが、甘めを予定しております!皆様に楽しんでいただけるよう良いお話にしようと思いますので、どうか宜しくお願いします!




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