この頃の俺は恋愛に興味がない、と言えば嘘になってしまうが。まあ一応年頃だしな。少しくらいあったとはいえ、サッカーに夢中で、正直そういうのに構っている余裕は無かった。しかしそんな時に俺は一瞬にして、いとも簡単に心を奪われてしまったのだ。転校して来た一人の少女によって。 ← → ▼ しおり