「よー、ルーシィ!」
「う!?」

ぼす、と背後から肩に重みが掛かって、ルーシィがテーブルの上に前のめる。
聞き慣れた声と一緒に頬をくすぐったのは、桜色の髪。

「あ、アンタはまたもうっ……てか、重い! 暑いっ!」

言いながら、ルーシィは肩に掛けられたナツの腕を外して、頬をふくらませる。

「ただでさえ今日は暑いのにっ。
 体温高いアンタにくっつかれるとよけい暑いっての!」

「いーじゃねえか別によー」

すぐ後ろのイスにあぐらをかいて、不満そうにナツも眉根を寄せた。

「よくない! もっと普通に挨拶しなさい、普通にっ」

「……なんだよ。グレイにだっていつも頭触らせてんじゃねーか」
「うぇ!? な、なんでそこにグレイが出てくるのよ……っ」

確かにグレイも挨拶しながらよく頭に手は乗せてくるけれど。

「グレイはよくてオレはダメなのか?」
「べ……別にそういうわけじゃ……ないけど……」

アンタの場合は抱きついてくるんだもん、と目を逸らして呟いた声は、けれど、ナツの耳にはしっかりと聞こえてて。

「オレが触るとイヤなのかよ」
「だ、だから、そういう……ことじゃ、……なくて、」

とにかく、暑いんだから、ダメ、――なんて。

熱ってしまった頬のまま告げても、説得力なんかまるでない。

「……、なぁ」
「なによ……」

「だったら、暑くない時ならひっついてもいーのか?」

「……っ、」

じっと顔を覗き込むようにして言われて、ますます頬が熱くなる。
ルーシィは、真っ直ぐ絡んだ視線を、また逸らした。

「っ、そ……れ、は、…………」

「ダメか?」

「…………、だ、……だめ、じゃ、ない……けど、……」

思い切り顔を背けて、ぽそりと小さく答えた、声は。
やっぱり、ナツにはきっと、聞こえてしまってるんだけど。

少しだけ視線を戻せば、嬉しそうに笑うナツと目が合って。


――ああ、もう。その笑顔は反則だ。


これだから、いつも負けてしまう。

恥ずかしくて、逃げたくなっても。
逃げ切れないのは。

いつだって、君が笑ってくれるせい。


きっと、全部――許せてしまうのは、君だけなんだから。



「じゃあよ、夜ならいーってことだよな!」
「は? なんで夜……!?」

「だって夜なら涼しくなんだろ?」

「そ、そういう問題じゃないーーー!!」


……たぶんね?


***
コンペイトウ*プラクティス:ナギハラ ミズキ様より最初で最後のゆる甘ナツルーv

べたり、とくっつくなっちゃんが…!
グレイに嫉妬しちゃうなっちゃんが物凄く悶えます。
三角関係vわかってらっしゃるv
かーわーうーいー!
小さく呟いてもしっかりルーシィの声を拾うナツが好き過ぎて胸が苦しい。

この幸せをナツルスキーな皆様へっ!!
自慢しちゃうヨ!

ナギハラさん大好きダイスキだいすきっ!!!
ありがとうございましたーーーvvv


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