※優一視点



「兄さんどうしよう」

思えば京介の一言から始まったんだ
いつもと違う京介の様子
だが俺はあまり心配してはいない
なぜなら京介が顔を赤らめているからだ
要するに

そう


ついに京介に春が来たのだ!
あのツンデレ予備軍の京介に、あの軽くチャラ男に見える京介に

フッ京介よ俺を侮るなよ
長年お兄ちゃんをやっている俺を欺こうとしたって全てお見通しなのだ!

「さあ京介相手は誰だ?兄さんに話してごらん」

京介は俺に隠せないと悟ったのか京介は呟いた

「……名前さん」


京介の爆弾発言に俺は絶句した
「……京介、

苗字名前か…?」
京介はこくりと頷いた
名前さんといえばあの不動さんの奥さんじゃないか
それは駄目だ京介!お前が辛くなるだけだ!

「俺は……本気で名前さんのことがっ…そのために不動さんは尊い犠牲に…」

「やめるんだ京介!早まるなァァァァ!」

そうして病室から飛び出して言った京介が返り討ちにあったのは言うまでもないだろう

京介にとって略奪愛というのは"悪いこと"に加えられていないらしい
その辺の是非は考えてほしいものだ












岡目八目
当事者よりも第三者の方が
物事の是非をよく見極められること








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