風丸一郎太は「疾風のディフェンダー」と言われるほど足が速くサッカーも上手い、おまけに頭が良く面倒見も良い優しい性格
そんな彼の彼女なんていうのをを平々凡々な私は去年からやっている
小学生の時から友達?親友?はやっていたんだけど去年思いが通じ合って見事に付き合う事になったのだ
告白シーン?あー、うん…今思い出しただけでも恥ずかしい恥ずかしすぎる
まァ告白シーンの事は置いといて、彼はモテるすごくモテる
バレンタインなんて紙袋2つ持っていたんだもの
風丸の彼女だと知られればファンの子達に何かされるのだと思っていたけど不思議なことに今だ何もされていない
むしろ何と言うかイチャコラしているかしていないかな雰囲気を出していると皆に暖かい目で見守れる何故だ

「名前」

「んー?」

授業の合間の10分休憩次は教室だし教科書等ももう机に出してしまっている、要するに暇で暇で仕方がない
運良くも一郎太は私の前の席でちょこちょこ授業中に話し合いとかしていたりする(杉岡先生の髪はもう終わりだよね、とか)
綺麗な綺麗な髪も見ることができて(変態じゃないよ?)、何よりいじることができるのだ
ポニーテールやお団子ヘアーに改造した事もあったっけ
私よりサラサラでちょっとムカつく

「いい加減俺の髪をいじるのやめなさい」

「えー」

「癒しの内のひとつなのに」と訴えれば苦笑いされていじっていた手をやんわりと髪から離せられた、あーあ

「で、名前はちゃんと宿題やってきたのか?」

「あ」

そっか次の授業の数学って宿題出てたんだった
やっていないのを察してくれたのか半回転して私と向き合う一郎太

「教えてやるから宿題出せ」

若干脅しっぽいのが入ってませんか
渋々宿題を広げて教えてもらう
一郎太は教え上手だなァ

「お、終わった…!」

授業が始まる1分前に宿題を全部やれてしまった…!き、奇跡だ…!
嬉しくなって笑みをうかべれば一郎太は微笑んで私の頭を撫でてくれる

「おーい風丸と苗字ーイチャイチャするなら昼休みにやれー」

いつの間にか教室に入っていた先生に言われて慌てて前を向く一郎太と宿題を机に置く私
チャイムが鳴って挨拶をして宿題の答えを色んな人が当てられる

「じゃあ次、風丸」

「はい」

背をピンッと伸ばしてハッキリと答える一郎太
先生の「正解だ」と言う声で軽く拍手がおこる
頭が良くてスポーツ万能でカッコイイ
そんな彼は私の自慢の彼氏です















才色兼備
才能と顔立ちの
どちらも優れていること










「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -